不動産屋さん

8月に入り、
様々なことを片付けて
前に進んでいっている。

引越しを決めた。
この一軒家に1人で住み続けるのは
やはり何かと辛い。

不動産屋さんに退去を申し入れた。
理由を話すと、担当の方が
ご自身の親を亡くした時の話をしてくれて
励ましてくれて、泣くつもりなかったのに
涙があふれた。

「たった2ヶ月しか一緒に住めなかったけど
最期に親孝行が出来て本当によかった
18歳から離れて暮らしていたから
料理を作るのも家事をこなすのも
驚いて喜んでくれて
きっと安心してもらえたと思います
短い契約でご迷惑をお掛けし
申し訳ありません。
貸してくださりありがとうございました」

担当の方も泣いていた。
頑張ってくださいね。お身体大切にして。
と言ってくださった。

これまでの私と、今の私は
随分と違う気がする。
あいかわらず脆いけど、
強さと柔らかさが身に付いたのかなと。
弱さを見せてもいいのかなと。
それにつけ込んだり見下したり
憐れんだり離れていく人のことも
まあ、そんなもんだよね、と赦せる。
そんな人はごく少数で、
たくさんの人が
手を差し伸べてくれたり
温かい言葉を掛けてくれた。

私はひとりぼっちになったけど
1人で生きている訳ではないのだなぁと思う。

新しい部屋を借りるにあたり
保証会社を使うので
保証人は不要だった。助かった。

この先、どうなるんだろうなぁ。
不安だけど、それは親がいてもいなくても
例え、恋人がいてもいなくても
仕事をしていてもしてなくても
先のことを不安に思えば不安なだけだ。
大体、不安が無い人間は駄目になる、と
燃え殻さんが言っていた。
その通りだ。

「自分の幸せに責任を持て」
という言葉が好き。
私の人生、私が主役だ。
私が私のことを幸せにする。