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チキンカレー

昨日のミネストローネの余りに
ヨーグルト・ゲランド塩・ハチミツ・
クミンでマリネした鶏もも肉と
カレー粉を加えてチキンカレーを作った。
スパイスのいい匂いが台所に立ち込める。

食事療法しなきゃ!とのたまうくせに
コンビニのサンドイッチや
スーパーのちらし寿司を買って来る母
(ふた口食べたら満足してしまう)に
私が出来ることは、少しでも
手料理を食べて喜んでもらうことくらい。

「いただきます」
「ごちそうさま。おいしかった」を
母にいわれるなんて。

もう、母の作る唐揚げやおにぎりや
カレーや煮しめやお雑煮や鯵の南蛮漬けや
巻き寿司を食べられないなんて。

ああ。もっと、もっと、
甘えておけばよかった。

「いってらっしゃい。
玄関のドア閉めておくよ。」と見送られ
「いってきます」と出掛ける朝。

「ただいま」とドアを開け、
「おかえり」と迎えられる夜。

些細なやり取りが懐かしくて新鮮だ。
(ひとり暮らしの時は、
猫の置物や植物や家具家電に
「みんな!ただいま!元気だった?
今日も頑張ったよ!」と話し掛けていた。)

いずれこのルーティンが
なくなる日が来るのだと気付き、
しんみりする。

人はいずれ死ぬ。
当たり前のことを忘れたり、
目を背けてしまいがちだ。

もしかすると、
これが最後の「行ってきます」
「行ってらっしゃい」になるかもしれない。

ぞんざいな言い方になってしまったな。
顔も見ずドタバタ出掛けてしまったな。
と反省する時もある。

どんなにベストを尽くしても、
きっと後悔してもしきれないのだろうなぁ。
4年前に死んだ愛猫にさえ、
未だに後悔することばかりだもんなぁ。
でもどうだろうなぁ。
親と猫は違うもんなぁ。