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無題

9日火曜日、近所の大きな病院に行った
緩和ケア病棟があるとのことで
現状と今後のことについて
話を聞きに行った

端的にいうと、
そこでは主治医になってもらえず
外来で受診するのは可能だが
緊急搬送も
入院も
受け入れられない
とのことだった
(近隣の別の病院を教えてもらったが
果たして受け入れてもらえるかどうか

母は、医者に藁にもすがる思いで
食事療法について質問したのだが
「コレを食べれば治る
アレを控えればガンが消える。
っていう事は一切無い。
色んな本や情報が飛び交うが
結局は万遍なく
様々なモノを摂るのが一番。
食事療法を勧めるクリニックに
行くのならそれは自由ですが」
と医者に言われ
かなりショックを受けていた

自分の心の拠り所にしていた信条を
全くのまやかしだと貶されたような絶望感

「あぁ。私のしていたことは
間違っていたんですね…」
一切口も聞く耳も閉ざしてしまった
(家に帰ってきてから泣いていた
「食事療法が無駄だなんて!酷い!
信じていることをばっさり否定するなんて!
あんなの緩和ケアじゃない!
あんなホモみたいな医者の顔なんか
もう二度と見たくない!!」

気分が悪くなった、と母は席を外したため
私だけが医者の説明を聞いた

・胃の腫瘍が食べ物の通りを悪くしている
・吐き気・むかつきで食欲が無い
・胃から栄養を吸収出来ない
・他の臓器も弱っていく
・老衰のような形で全身が弱っていく
・老衰と違って、衰弱のペースは早い
・余命6ヶ月 か、もっと早く か

母は分かっていなかった
自分の身体がどういう状態なのか
今後どうなっていくのか
分からない、というか
受け入れたくない、というか

去年の秋に初めて診断が下った時も
「がんもどきよ。」と言った
(がんもどきって!おでんのタネかよ!
それなのに、
「ママ、3年前に吐血したし
転移してるだろうし
切っても手遅れだから…」とも言った

分かっていても
受け入れたくないよね
まだ生きていたいよね
まだやり残したことがあるなら
悔いばかりが残るよね

私も分かっているようで
分かっていない
受け止めきれない
先は長くないのだろうと
分かっていたつもりでも
医者に「6ヶ月」と言われ
心と身体がバラバラになるのを感じた

桜を一緒に見ることが
出来ないかもしれない
紅白も
紅葉も
見れないかもしれない

悔いしか残らない、今のところ
生きていてほしいと思うなら
手術の説得をすればよかった
具合が悪いって言っていた頃
早めの診察を勧めればよかった
温泉旅行したいって言った時
プレゼントしてあげればよかった
美味しいものもっと食べればよかった
孫の顔を見せてあげたかった
あの時、生まれて来なければ
よかったなんて酷いことを
言わなければよかった